函館記念(G3)
記憶を呼び醒ませ! ヤマニンリスペクト(横山賀)
 期待馬が長い休養から戻り、そして遂に成就のとき至る……
ヤマニン倶楽部的展望 残念なことですが、馬名を長らく記憶にとどめることは非常に難しい。おそらく、どんな競馬ファンでも一度はそう思う筈。それがまた、他人との比較ともなると、シンパシーの感じ方が千差万別である限り、必ず差違が生ずる。そして思う。長らく記憶にとどめることは難しい、と……。私も色々な競馬ファンと話をします。新しいファンに会ったときにもっとも戸惑うのが、自分たちの世代(と信じているのです)にとって強い印象を残してくれた馬名を、全く記憶にない人たちと、出会い、戸惑うのです……。おそらく、ミホノブルボンという馬名も厳しい種牡馬競争の中にあって薄くなりつつある。そんな中で、例えばそれが、朝日杯3歳S(GI、現朝日杯フューチャリティ)でミホノブルボンと僅かな差で2着したヤマニンミラクルの名前を知っているだろうか。あるいは、母ヤマニンシヤレードの名前を一躍全国区にした弟ヤマニンアビリティが同一重賞制覇を成し遂げ、一躍クラシックに名乗りを上げながら骨折に泣いたことを……。
┣ヤマニンシャレード1983(父ヤマニンスキー) ┃┃ 新冠・錦岡牧場で繁殖入り ┃┃ ┃┣ヤマニンミラクル(父アレミロード) ┃┃ 京成杯3歳S(G2) ┃┃ 朝日杯3歳S(GI)2着 ┃┃ ┃┣ヤマニンアビリティ(父アレミロード)8戦2勝 ┃┃ 京成杯3歳S(G2) ┃┃ ┃┣ヤマニンランバート(父ジェイドロバリー)引退 ┃┣ヤマニントランザム(父ヘクタープロテクター) ┃┣ヤマニンリスペクト(父サンデーサイレンス) ┃┃ ┃┃ ┃┣ヤマニンルシダ(父ヤマニンゼファー)6戦0勝 ┃┃ 新冠・錦岡牧場で繁殖入り ┃┃ ┃┣ヤマニンファニオン2000(父ソヴィエトスター)現役 |
その後もシヤレードの仔は注目を浴び続けたました。しかし残念なことは、ミラクル、アビリティの父であるアレミロードが既に世を去っていたことです。そんな時、GI勝利を目前にした母馬にサンデーサイレンスが種付けされる。サンデーサイレンスの実力は既に誰しもが認めるところ。しかも、兄弟に活躍馬を出している場合、ほぼ間違いなく爆発するという定説が、その仔を後押ししました。それがヤマニン軍団の期待の星として登場したヤマニンリスペクトでした。新馬戦を勝ち上がって函館3歳S(G3、現2歳S)に出走。京都3歳S(OP、現京都2歳S)で勝利すると、スプリングS(G2)から皐月賞(GI、勝馬エアシャカール)で掲示板となる5着。菊花賞(GI、勝馬エアシャカール)でも7着し、才能の片鱗を見せた。管理人なおやとしては、この時初めて北海道で錦岡牧場を見学させていただき、京都新聞杯(G3)で武豊騎手騎乗で東京優駿への出走を逃した逸話などを聞いており、非常に記憶に残っている。更に、鳴尾記念(G2)、日経新春杯(G2)でも好走しながら勝ちきれない……。そして長期休養へ……。
2001.1.14.日経新春杯(G2)3着 /

 私たちは休養中のリスペクトにも会うことが出来ました。翌年の秋、錦岡牧場新和で調整中の彼と出会うことが出来ました(トップ画集v6、トップ画集v8)。スタッフの方曰く、適鞍がない故の調整。そして帰ってきた彼は、自己条件で好走し、関ヶ原Sで快勝する(トップ画集v9)。OP戦3着を挟み、3年ぶりの函館重賞に挑戦します。母の名に輝きが戻ることを、そして自身が紛れもない素質馬であることを証明するため……!
レース結果 驚くべきことではなかったのかも知れない。不思議なことだけれど、私はこの勝利を自然に受け取ることが出来た。むしろ、人気がなかったことの方が驚いた。堅実に末脚を伸びてくる。もちろん馬券も獲らせて頂きました。強いお馬であることは、誰しもが認めていたはず。ただ、長期休養が彼の馬名を記憶の中から薄めさせていたに過ぎない。騎手が発表された時、横山賀騎手ということで、実は私は少し期待をしていた。彼が函館3歳Sを制していたことを覚えていたから。そして、きっとヤマニンファンのみなさんも馬券を獲得した筈。ヤマニンファンに限らず、リスペクトへ掛けてきた期待から考えれば、自然な流れだった。これまでのどの強豪よりも相手は弱化していたから(←ちょっと言い過ぎ?)。
スタートはいつものように自然に、ただ最後方に留まろうとはせずに少し推され気味に後方4番手で待機する。周囲があわただしく動き始めた3コーナーの入り口でもまだ待機していたが、じわりじわりと加速している。残り400mのハロン棒では既に横山賀JKの腕が動き、先団にとりつき始める。直線入り口では中位に位置しつつ大外を一気! 途中進路前でよろめかれる感じもあったがそこは巨体のリスペクト、動ずることなく抜き去ると、先頭を行く2頭をあっさりと交わして快勝! 文句の付けようのない勝利だった。
順位 枠番 馬番 馬名 騎 手 馬体重 単オッズ 1 4 7 ヤマニンリスペクト 55 横山賀 510 −2 9.0 2 6 11 トップコマンダー 57 菊沢徳 458 −6 7.0 3 3 6 トーワトレジャー 50 武士沢 472 0 11.9 4 1 2 マイネルライツ 53 小 野 506 −2 38.1 5 6 12 クラフトマンシップ 55 勝 浦 418 −6 10.6 6 5 9 メイショウラムセス 54 福 永 454 +4 6.0 7 3 5 ギャンブルローズ 52 小林徹 472 +2 30.3 8 5 10 タップダンスシチー 56 四 位 508 +2 11.9 9 2 3 ブリリアントロード 55 山田和 456 −4 20.9 10 7 13 ミヤギロドリゴ 53 藤 田 538 −6 13.6 11 7 14 ロードクロノス 56 岡 部 486 −2 6.5 12 8 15 エアギャングスター 55 松 永 434 +2 14.6 13 2 4 エアスマップ 57.5 横山典 490 +4 9.5 14 1 1 トウカイポイント 57 青 木 456 +4 33.4 15 8 16 オースミタイカン 53 鈴 来 430 −2 35.1 16 4 8 エーピーグリード 54 中 舘 496 −8 47.1 ▽タイム 2.05.1 ▽上がり 50.7−38.0 ▽ラップ 12.6−12.0−12.2−12.4−12.4−12.8−12.7 −12.7−12.8−12.5 ▽馬連単 (7)−(11)6850円 ▽3連複 (6)(7)(11)11750円 ▽馬連複 (7)−(11)3610円 ▽枠連複 (4)−(6)2210円 ▽単勝 900円 ▽複勝 320円 260円 390円 ▽ワイド (7)−(11)1380円 (6)−(7)1850円 (6)−(11)1560円 |
あちらこちらの掲示板をのぞきに行く。凄く楽しい(^^) ずーっとつき合ってきた馬が勝利すること、とても嬉しい。東京優駿に出られなかったことを話した一昨年の錦岡牧場泊津、紅葉が美しい新和で対面した去年の秋、休養から復帰し目前で勝利した中京。そして、テレビ画面の中で悠々と抜き去っていく勇姿。ずーっと、信じていたものが、形になった。見に行った掲示板には、「重賞勝ち馬3頭を送り出した名牝ヤマニンシヤレード」や「ヤマニンミラクル」や「ヤマニンアビリティ」の名前が踊る。そう、忘れられた記憶の中からあの名馬たちが少しずつ戻ってくる。少なくとも今週、彼らの名前を忘れてしまった競馬ファンはいなくなる、はず……。なによりも、ヤマニンリンペクトという新たな重賞勝ち馬の名前を刻もう。サンデーサイレンスという大種牡馬と、ミホノブルボンを追いつめ兄弟同一重賞制覇を成し遂げたヤマニンシヤレードの配合。とても遠回りしたけれども、堅実で、ひとつずつステップを踏みこのステージまで上がってきたヤマニンリスペクト。
とても気が早いと言われてしまいそうだけれど、私たちは応援するしかない身。私たちヤマニンファンにとって耐えられない秋へ向けて、その堅実な末脚を武器に、登り詰めることを。そして、永遠となる名前を、刻もう……!
 母の子としてではなく、リスペクトの名前を刻もう…… (名牝ヤマニンシヤレード/ (C) 2001,なおや)
追伸、今年は名牝シヤレードの仔がデビューします。その名はヤマニンファニオン(牝 父ソヴィエトスター)。管理人なおやはかなり応援しています。理由は、以下の写真を見よ(^^;
 |  | そして2歳…… どんな美人になったかな? | 2000年6月(泊津にて) 5月末生まれなので生まれて間もない頃のファニオン。 | 2001年10月(新和にて) 深夜放牧の翌朝の放牧地で。美人になってます。 | 続きは競馬場にて! |
ね(^^; ほとんど気持ちはお父さん、お母さんのレベルになっちゃいます。良かったらみなさんも一緒に応援しよう! ※本記事の著作権は、ヤマニン倶楽部に帰属します。また、本記事中で使用されている各画像の著作権は、なおやとりゅうに帰属します。無断での複製や転載等はお断りいたします。詳しくはTerms of Useをご覧下さい。 |